2009-06-16 ■ 法律 経済 法律 経済 久保利英明 経営者よ、株主になめられるな 会社の永続には、株主、経営者、従業員の力関係を均衡させる必要があるという考えに立てば、確かに株主重視に寄りすぎれば齟齬を来す。ただし、3者の均衡点を模索する中で、肝に銘じておかねばならないのは、株式会社である限り、会社は経営者でも、従業員のものでもなく、株主のものであるということ。 リーマンやAIGの顛末は、行き過ぎた株主重視というより、経営者そして一部の社員の強欲がもたらした。