https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

【政治部デスクの斜め書き】内閣改造断念の舞台裏「果てしなき世代間抗争の行く末は」

 翌25日、自民党内はハチの巣を突いたような騒ぎになった。「安倍が内閣改造をそそのかしたに違いない!」。安倍氏が早期解散論者だと広く知られていたこともあり、「7月2日の電撃解散もあり得る」とのうわさが駆けめぐった。

 この「7・2解散説」に選挙基盤が脆弱な若手・中堅は震撼(しんかん)した。反麻生勢力のリーダーである中川秀直元幹事長が公然と首相退陣を説き、「総裁選前倒し」の動きが加速したのは、実は「解散阻止」が主たる目的だった。

 派閥領袖らは別の動機で猛反発した。

 領袖らは、自分たちの頭越しに首相と話を進める4人組に嫉妬を抱いてきたが、菅氏が4月に世襲制限を進めようとしたことで反感に変わった。

 つまり内閣改造には世代交代を狙う若手・中堅と、ベテラン勢との暗闘があったというわけだ。

首相が、これまで支えてきた若手・中堅から領袖級に軸足を移したと思われても仕方がない