伊サミット現地で改めて感じる、日本の首相の“存在感の薄さ” | 週刊・上杉隆 | ダイヤモンド・オンライン
日本だけは「首相」という肩書きだけで済まされている。
繰り返すが、こうした状況は日本が自ら勝手に作り出したものだ。サミットが終わる度に、繰り返しリーダーが辞任し、国家としての信用を失っていったのは、誰のせいでもない。他国の首脳のみならずメディアが相手にしなくなってしまったのは、仕方のないことでもある。
総選挙でも、総裁選でも、選挙に敗れての辞任ならば、政治的にも十分納得がいき、海外への説明もつくのだ。だが、不可思議な投げ出し辞任は、単に国内の政治不信を招くだけではなく、国際社会からの信用も失うことになるのだ。
安倍、福田のような首相の再登場を許す余裕は、もはやいまの日本にはないのだ。