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茂木健一郎 「バガボンド」を生み出した“根っこ”

 ネームを作る時に「自分の内面を奥を掘り下げていって、“根っこ”にぶつかると、それは必ずいろんな人に通じる普遍的なものである」と、井上さんは言う。だからこそ、井上さんの本は1億冊以上売れているのだが、大切なことは、その根っこに行き着くためには、格好をつけていたり、意気がっていたり、中途半端なところに留まっていたのは駄目で、裸にならなければならないという。

 「バガボンド」は、戦国時代を背景に描いていながら、実は現代を描いているのだと井上さんは言う。

 また、商業主義の中で仕事をしている以上、どうしても締め切りや世の中のしがらみなどで、内容がいろいろと規定されてしまうのは仕方のないことだが、そういうなかにあっても作者として「正直であること」が大事だと井上さんはおっしゃっていた。

 「正直であること」の姿勢を貫けば、最初は反対されてもそのうち「周りがあきらめる」と井上さんは言う。あの人はそういう人だからしょうがないと。クオリティを保つためのロジックがあって、それに照らして無理があるなら、「仕方がない」といってあきらめさせるような人との付き合い方が大事なのだ。

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