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勝間和代も香山リカも、助けちゃくれない〜『しがみつかない生き方』 香山 リカ著(評:朝山 実):日経ビジネスオンライン

 初版のオビコピーそのままの一章が、最終章。香山さんが、ベストセラーとなった勝間さんの『断る力』に、噛み付いている。

〈人々が本当に必要としているのは、“誰からも依頼がない”といったときに自信を喪失したり自暴自棄になったりせずに、静かに孤独や絶望に「耐える力」のほうだと言えるのではないだろうか〉

勝間さんに象徴されるポジティブシンキングに疑問を感じはじめた読者の心をくすぐるわけだ。

〈それにそもそも、本当にマスコミに登場している成功者のような人生を、すべての人が歩む必要があるのだろうか。さらには、成功者たちは、本当に雑誌やテレビが報じているようなすばらしい人生、悩みなき生活を送っているのだろうか。そのあたりも考えてみる必要があるだろう〉

 香山さんの診察室を訪れる患者さんに、「いやな記憶が忘れられない」というひとが増えているという。

考えてみれば、両親に愛されなかったことを恨んだりする小説が書店に目立つのも、無関係ではあるまい。

 人間は悩むもの。とりわけ自分が「何のために生まれたのか」と考えはじめたら、どん詰まりだ。

 どこかに答えが用意されているわけでもない。頑張れば結果が伴うわけではない。報われないことのほうが多いのが、人生。香山さんのアドバイスも、まとめてしまえば、悩むのは「ほどほど」をよしとしましょうとなる。

 はあ、と納得しきれていない様子の若者に、「指の動きは、関係なくてもええねん。これで食うていこう思うたら、ハッタリが必要。真似できんわと見せかける演出が大事なんよ。ねっ、そうでしょ」と、紳助さんはひな壇のロックミュージシャンに話をふった。


 「そうね。演出は大事です。でも、ぼくらは意味のない動きはしないです」とかわされ、紳助さんが、がくんと崩れ落ちるオチをつけていた。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090625#1245907280(忘の説)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20080703#1215063814(壷中有天)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090714#1247560694(中今)
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http://d.hatena.ne.jp/d1021/20080806#1217977902(上なる星空、衷なる妙法)
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http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090508#1241759703プレストン効果
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090824#1251084397(冨山和彦1)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090615#1245070909(冨山和彦2)