「『勝敗ライン』がどうのというマスコミのやりたがるようなことは考えておりません。あくまでも目標は過半数」。
現時点でどのくらいの当選が見込めるのか。
政治ジャーナリストの泉宏氏はこうみている。
「民主党は、比例が１９議席、選挙区は東京以下の複数区で２１議席は堅い。この４０議席が基数です。あとは２９ある１人区をどれだけ占められるか。現在の情勢では１７議席といったところでしょうか。一方、自民党は比例１４、複数区１８が基数で、１人区は読めるのが１０人程度です」
このように、専門家の間では「民主党５７議席、自民党４２議席」との見方が多い。その理由は、「政治とカネ」で民主党は苦戦する、だから単独過半数は難しいというものだ。
「６０議席の単独過半数は間違いなく超える」と予想するのは、政治評論家の小林吉弥氏だ。
「一言でいうと、国民は『嫌自民』。支持は戻らない。一方で、民主党については心底から毛嫌いしているわけではないので、修復の余地があるのです。自民党は大票田の公明党から事実上縁切りをされ、支持団体が離れ、政党助成金も企業献金も期待できず、選挙資金が乏しい。今後、民主党ペースで政策が成立していくのに、自民党には反転攻勢の材料がない。私は、民主党は６０半ばまで取れる可能性があるとみています」
