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日本維新の会は、今回の参議院選挙の選挙区で、大阪と兵庫に加え、東京と神奈川の合わせて5議席を獲得しました。

日本維新の会参議院選挙の選挙区で、関西以外で議席を獲得するのは、初めてです。

比例代表で、れいわ新選組は2議席を確保しましたが、比例代表に立候補した現職の山本太郎氏は議席を失いました。

山本氏は44歳。俳優を経て、平成25年の参議院選挙の東京選挙区に無所属で立候補し初当選しました。

平成26年に当時の生活の党に合流し、小沢一郎氏とともに、生活の党と山本太郎となかまたちの共同代表を務めました。

山本氏は、ことし4月の自由党と国民民主党との合併に加わらず、新たにれいわ新選組を結成して代表に就任しました。

れいわ新選組は今回の参議院選挙で、選挙区に1人、比例代表には山本代表を含め9人の候補者を擁立しました。

れいわ新選組比例代表で2議席を獲得し、特定枠に2人の候補者を擁立したため、山本氏は50万を超える得票をしたものの、議席を失いました。

れいわ新選組の山本代表は午前5時前に記者会見し、みずからの議席を失ったことについて「10人立候補して10人通せなかったのは完全に私の力不足だし、私自身も議席を得られなかったのは非常に残念だ。全力で頑張ってもらったので私の責任だ。ただ、2議席を手に入れ、政党要件も満たしたと考えれば決して負けてはいない。山本太郎議席は失ったが、れいわ新選組は大きく前進した」と述べました。

そのうえで、今後については「メディアに出る時には党代表という立場で出られるし、全国の人とつながることも自由に動ける。公党であることと、諸派は天と地の差がある。衆議院で大きく議席を取りに行く準備をしていく必要がある」と述べました。

そして、記者団から、次の衆議院選挙に立候補するかどうか問われ「出るしかないんじゃないですか」と述べました。

比例代表で当選を確実にした、NHKから国民を守る党の立花孝志氏は、「普通の政治家や政党の誕生ではないと自負しており、歴史が変わると思っている。NHKの被害者をお守りし、NHKの職員の皆さんに、われわれに投票していただいた方々の思いを、愛情を込めて、時にはしかりつけながら伝えていきたい。丸山穂高衆議院議員とは近く会おうと思っているし、他の無所属で活躍されている方にも協力を呼びかけたい」と述べました。

#LGBT

平野氏は65歳。農林水産省の職員を経て平成13年の参議院選挙で当時の自由党から立候補して初当選し、民主党政権では復興大臣などを務めました。

その後、民主党を離れて、6年前の選挙は無所属で当選。3年前に自民党に入党し、今回は自民党の公認候補として立候補しましたが野党統一候補の無所属の新人に敗れ、落選が確実になりました。

各党の獲得議席は、
自民党が選挙区で38、比例代表で19の合わせて57議席
立憲民主党は選挙区で9、比例代表で8の合わせて17議席
▽国民民主党は選挙区で3、比例代表で3の合わせて6議席
公明党は選挙区で7、比例代表で7の合わせて14議席
共産党は選挙区で3、比例代表で4の合わせて7議席
日本維新の会は、選挙区で5、比例代表で5の合わせて10議席
社民党比例代表で1議席
▽れいわ新選組比例代表で2議席
▽NHKから国民を守る党が比例代表で1議席
▽無所属が選挙区で9議席となっています。

公明党の獲得議席は選挙区で7議席比例代表で7議席の合わせて14議席となりました。

過去の参議院選挙で、公明党が最も多くの議席を獲得したのは前回3年前の選挙などでの14議席で、今回これに並びました。

また、非改選の14議席と合わせた参議院全体での28議席は、昭和52年に並んで、最も多くなりました。

共産党の志位委員長はNHKの開票速報番組で、「32の1人区すべてで候補者を一本化し、野党の陣営として、大きな成果を挙げた共闘になったと思っている。ぜひ、次の衆議院選挙につなげていきたい。さまざまな課題があるが、野党の間で共通の政策をさらに発展させる努力をしながら、政権の問題について、前向きの一致を得るということが大きな課題になっている」と述べました。

また、「国民の運動と連携して、改憲の動きを阻止していきたい。国会の勢力図がどうなろうと、国民の世論は今、改憲を望んでいないと思う。国民の皆さんとの連携で9条改憲を阻止し、『海外で戦争をする国づくりは許さない』という戦いをやっていく」と述べました。

野党共闘の大成果だ。もし野党が協力しないで、ばらばらになって戦っていたら、決して得られなかった結果だと思う」

国民民主党の玉木代表は、記者会見で「大躍進とまではいかないが、結党から初めて迎えたデビュー戦で躍進し、次に向けた一つの大きな土台を築くことができた」と述べました。

また、次の衆議院選挙について「戦略的な候補者の調整はありうると思うが、政権選択の選挙になるので、今回の32の1人区全部で一本化したようなことは少し現実的ではない」と述べました。

一方、立憲民主党との関係について「今回、候補者をぶつけられた国民民主党の現職からすれば、いい気持ちにはならないが、なんとかまとめていきたい。本当に政権をとる気があるなら、野党はまとまるしかない」と述べました。

自民党総裁安倍総理大臣は民放の開票速報番組で今回の参議院選挙に合わせた「衆参同日選挙」について、「迷わなかったと言えば、うそになる」と述べ、一時検討していたことを明らかにしました。

そのうえで衆議院の解散について、「衆議院議員は常に緊張感を持たなければならないし、衆議院の解散は選択肢から外しているわけではないが、緊張感を持って政治を前に進め、さまざまな大きな課題に挑戦していきたい」と述べました。

#DQN議員

#小物界の大物

参議院選挙を受けて、自民党総裁安倍総理大臣は記者会見し、憲法改正について国会で議論を進めるよう野党側に呼びかけるとともに、発議に必要な3分の2の賛同が得られる改正案をまとめたいという考えを示しました。また、新しい参議院の議長を決めるため、臨時国会を来月1日に召集する考えを示す一方、内閣改造自民党の役員人事については、「全くの白紙だ」と述べました。

この中で、安倍総理大臣は、「参議院選挙で『安定か混迷か』との私たちの訴えに多くの人が耳を傾けてくれた。身の引き締まる思いだ。自民党の総力を結集し、党一丸となって令和日本の新たな国づくりを力強く進めていかなければならない」と述べました。

そのうえで、安定した政権基盤のもと、幼児教育の無償化や10月の消費税率の引き上げに伴う景気対策に万全を期すとともに、拉致問題やロシアとの平和条約交渉、それに悪化する日韓関係への対応に力を尽くす考えを強調しました。

また、憲法改正について、「少なくとも議論は行うべきだというのが国民の審判だ。野党には民意を正面から受け止めていただきたい。与野党の枠を超えて3分の2の賛同が得られる改正案を練り上げていきたい。自民党の案だけにとらわれることなく、柔軟な議論を行っていく考えで、第1党として強いリーダーシップを発揮していく決意だ」と述べ、国会で憲法改正案の議論を進めるよう、野党側に呼びかけました。

そして、憲法改正を行い、来年の施行を目指すというスケジュールについては、「今もその思いに変わりはない。ただ、スケジュールありきではなく、まずは憲法審査会でしっかりと議論してほしい」と述べました。

一方、新しい参議院の議長を決めるため、臨時国会を来月1日に召集する考えを示したほか、内閣改造自民党の役員人事については、「全くの白紙で、ゆっくりと考えていきたい。タイミングは、来月後半にはG7サミットなどがあり、9月も外交日程が立て込んでいるので、その中で考えたい」と述べました。

また、みずからの総裁任期の延長について、「すでに党則によって3選までと決まっており、4選は全く考えていない」と述べたほか、衆議院の解散について、「全く考えていないが、今後あらゆる選択肢を排除することなく、まずはこの選挙で約束したことを一つ一つ実行していきたい」と述べました。

アメリカのハガティ駐日大使は22日付けで日本駐在を終え、午後4時前、羽田空港から帰国の途につきました。

ハガティ氏は空港で記者団に対し、「日本での思い出をいつまでも胸に抱いていきます。アメリカにとってこれ以上ないパートナーである日本の皆様に心より感謝します。日米同盟がかつてなく強固な状態で日本を去ることになりました」と述べたうえで、日本語で『さようなら』とあいさつしました。

ハガティ氏は南部テネシー州の経済開発長官を務めたあとトランプ氏の政権移行チームに入り、おととし8月からおよそ2年間、駐日大使を務めてきました。

そして今月12日、トランプ大統領ツイッターでハガティ氏が来年の上院議員選挙に出身地のテネシー州から立候補する見通しだと明らかにし、その後、アメリカ大使館は今月後半に辞任すると発表していました。

ハガティ氏は記者団から辞任の理由を問われると「その時が来たからだ」とだけ述べました。

ハガティ氏の辞任を受けて22日付けでヤング首席公使が臨時代理大使となり、今後は、後任の大使人事が焦点となります。