自民党中堅は「そもそも、与謝野氏は自民党比例でやっと復活当選した人物。それが1年もたたないうちに自民党を離党して、平沼赳夫代表らと『打倒・民主党!』を掲げて、たちあがれ日本を立ち上げ、今度は180度豹変して民主党政権に協力するという。永田町のユダだ。一体、彼の政治信念はどこにあるのか。政局観もゼロ。閣僚になっても、そのうち問責決議を突き付けられるだろう」と突き放す。
「影の宰相」こと仙谷氏の代表代行起用にも懸念がある。岡田克也幹事長とまったくウマが合わないのだ。
民主党関係者は「反小沢の急先鋒である仙谷氏は、かつて『政治の師は小沢一郎』と公言していた岡田氏を敬遠している。岡田氏も、外相から幹事長に横滑りしたのは『菅首相と仙谷氏にやられた』と思っているうえ、小沢氏の国会招致について、仙谷氏が『岡田は何をモタモタしているんだ!』と陰口を叩いていたのを知っている。とても一致結束してという雰囲気ではない」という。
仙谷氏には国対委員長との兼務説も流れているが、「国対委員長は幹事長の指示に従って与野党間の調整に当たるポストだが、仙谷氏は独自の判断で動くはず。また、自民党も『問責された仙谷氏の国対委員長などふざけるな』と反発している。大丈夫なのか」(同)と不安を隠さない。
小沢氏に近い民主党議員は「枝野氏は左翼色が強く、理屈っぽい。官僚とはソリが合わず、小生意気に見える。スポークスマンとしても国民の反発を受けるのではないか。10年ほど前、菅首相に不倫疑惑が発覚したが、この女性は枝野氏とも親しかったと聞いている。果たして、枝野氏が体を張って菅首相を支えるだろうか」と語る。