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豪中銀の声明全文

 世界の生産は、一部主要国が相対的に低迷したにもかかわらず、2010年に力強く拡大した。中国およびインドの経済は非常に力強い拡大を記録し、物価圧力はとりわけ食品と素材中心に高まった。欧州のソブリン信用力をめぐる懸念は依然顕著で、これに起因する不確実性は当面続く公算が大きい。しかし、世界経済は2011年に入っても引き続き強さが見られる。コモディティ(商品)価格は依然高く、過去数カ月でさらに上昇した品目が多い。


 オーストラリアの交易条件は1950年代初め以来の高水準にあり、国民所得は力強く伸びている。民間投資が高水準の商品価格に呼応して上向き始めていることを示すさらなる兆候が出ている。


 半面、家計セクターはこれまでのところ、引き続き支出と借り入れに慎重で、貯蓄率が上昇している。資産価値はここ数カ月、概してほとんど変化がなく、全体の信用の伸びは、一部で貸し出し意欲の高まりがみられるものの、引き続きかなり抑制されている。


 2010年の雇用の伸びは異例に強かった。大半の先行指標は、ペースは落ちる可能性が大きいが、一段の伸びを示唆している。2009年に大幅に低下した賃金の伸びは、昨年、幾分上向いた。今後1年でさらに上昇する可能性が高い。