北方領土問題の解決に「政治生命をかける」と意気込んで初のロシア訪問に臨んだ前原誠司外相は、「ポスト菅」を印象付ける絶好のチャンスを生かせなかった。前原氏には「最初は威勢がいいが、後が続かない」という評価が定着しつつあるが、今回も言行不一致に終わった。
前原氏には、「言行不一致」「言いっ放し」との評判がつきまとう。
教訓は今回も生かされなかった。過去の発言が災いしてロシア側の軟化を引き出せず、大統領、プーチン首相との会談も実現しなかった。道筋を付けるはずの菅首相訪露は外相会談の議題にもならず、絶望的だ。