詳細は不明だが、燃料棒が壊れ始めると、気体が漏れて周囲の水蒸気と反応し、水素が発生して炉心の圧力が危険水準に高まる恐れがある。
深刻なダメージを防ぐため、たまった気体をベント弁から逃がし、炉内の圧力を低下させようとした。すると、放出された水素が大気中の酸素と反応し、1号機と3号機の建屋を吹き飛ばした爆発を引き起こした。
最悪のシナリオは完全な炉心溶融だ。そうなれば、放射能物質がさまざまな防護壁を破って外部に達する。ただ、専門家の多くは、海水の注入を続けられる限り、さらに格納容器が無傷である限り、こうした可能性は低いとみている。
