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永田町コンフィデンシャル ショボすぎる「新総理・野田佳彦」 大連立・大増税・原発推進--- 財務省の操り人形

 民主党の結党メンバーの一人で、押しも押されもせぬ幹部の一人でありながら、代表経験はいまだ一度もなく、グループの議員も20人程度に過ぎない。それはこうした?事件?の積み重ねにより、野田氏が自ら招いた結果でもあると言える。


 そんな煮え切らない、地味でショボい存在のはずの野田氏が、今回突如として?起った?。


 決断できない男が立候補に踏み切ったのはなぜなのか。その大きな理由の一つが、「財務省の後ろ盾を得たから」だと言われている。

「野田氏はいわば、吸い込みのいいスポンジのような存在なのです。財務官僚の言うことをただ吸い込んで、オウム返しに繰り返しているだけ。野田氏には、自分独自の政策や、『これをやりたい』というものがない。言ってみれば?からっぽ?の人なのです」

 野田氏は政策通と言われるが、霞が関の官僚にしてみれば、独自性のないこのタイプの政治家を掌の上で転がすなどいとも簡単だ。

「かつては菅首相も『財務省はバカばっかりだ!』と記者懇談で吐き捨てていたのに、鳩山政権で財務大臣に就任するやいなや、1ヵ月もしないうちに『彼らは本当に優秀で驚く』などと褒め称えるようになった。首相同様、野田氏のように中身がなく経験も浅い政治家は、財務省にとってもっとも洗脳しやすい対象です。ただ裏では、『こんな何もない人が総理になって大丈夫かね』と冷めた目で見ていますが」(財務省関係者)

 松下政経塾出でプライドが高く、なまじ政策通を自負しているようなタイプは、百戦錬磨の財務官僚にとっては情報に溺れさせるのは簡単で、実に与しやすい相手だったに違いない。

 ちなみに昨年9月、当時、1ドル82円を割りそうだった円高を止めるべく、政府・日銀は民主党政権下で1回目の大規模為替介入に踏み切ったが、野田氏は、


「1日に2兆円も注ぎこんだのにはシビれた」
などと周囲に感想を洩らし、興奮した様子だったという。財務省のお膳立てのもと、自分の一声により、見たこともない巨額のカネが動いたことにすっかり酔ってしまった素人大臣・・・・・・。これも一種の?洗脳効果?のようなものだ。


 しかし結果的に、円高の流れを止めることはできなかった。野田氏は財務大臣として、昨年9月、今年3月の震災直後(G7協調介入)、さらに8月4日の円急騰時と、計3回の大規模為替介入を行ったが、為替の水準は、1ドル70円台のままである。


 野田氏がこの1年間に、?シビれた?とはしゃぎつつ、為替介入に投じたカネ=税金は、実に約7兆円にも達する。持論の消費税アップ分に換算すれば、およそ3%の税収にあたる巨額の資金だ。


 そこまでやって、結局は円高が是正されていないのだから、7兆円はドブに捨てたに等しい。

 野田氏の虚ろさは、実は件の?政権構想?論文にも表れている。この論文を読んでみると、日本の産業の空洞化を嘆いて国の財政支出による支援を説きながら、一方で増税財政再建を最優先だとしていたり、再生エネルギーへの転換・投資を主張しながら、原発を2030年まで維持しようと言ってみたり、どうにも脈絡がない。加えて最後に、まるで付け足しのように「日米同盟の重要性」が説かれていたりもする。


「実はこの論文は、代表選で野田氏の後ろ盾になるといわれる、前原グループの議員らの力を借りて構成されている。論文のうち、内政部分は日経新聞出身の近藤洋介代議士が、外交部分は前原グループ野田グループの掛け持ちで、仙谷由人官房副長官の側近とされる長島昭久防衛大臣政務官が担当してまとめたもの。だから内容がバラバラで、統一感がまったくない」(全国紙政治部記者)


 そこに反映されているのは、増税をしたい財務省原発を温存したい経産省など、まずは霞が関の主力省庁の意思である。そしてさらに、野田氏を矢面に立て、自民党との大連立を成功させて?キングメーカー?の地位を確保したい、仙谷氏ら民主党主流派の思惑が重ねられている。残念ながら、「野田氏自身」の意思はまったく見えない。

 政界が混乱し、政治家が弱体化していく裏で、官僚はせっせと増税の布石を打ち、原発の再稼働を進め、予算確保と組織の温存を図っている。こうして?役人天国?が相も変わらず続いていく。


 未曾有の大震災に見舞われても変われないこの国は、いったい何が起きたら変わることができるのか。