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【次代への名言】独裁者編(37)

「今から考へると、我々(われわれ)は三国条約の締結に際し今少しく慎重の態度を採るべきであつたと思ふ」(近衛文麿

昭和天皇独白録』の昭和天皇のことばを借りれば、「独乙(ドイツ)の成功は我(わ)が国(くに)に影響し日独(軍事)同盟論者は益々(ますます)増加」した。そして「日独同盟反対の伏見宮に相談し(中略)同盟論を抑へる意味で(海軍出身の)米内光政(よない・みつまさ)を総理大臣に任命した」のだが、同盟論を主張する陸軍のために米内内閣は半年で総辞職に追い込まれる。

 次に誕生した近衛文麿内閣の下、この年9月、日独伊三国同盟が締結される。冒頭は後年、昭和天皇の意思に沿えなかったことを悔いた近衛が残した一文である。