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現代語版「古事記」13日に上演 松本隆の詞に横笛奏者の藤舎貴生が作曲

 「子供のころから長唄が大好きで、寝ても覚めても長唄漬けでした。それでも長唄は演奏時間が長く、言葉を聞き取ることも難しいと思います。父祖の代のものをそのまま演奏していては、過去の財産を食いつぶすだけに終わると危機感を抱いています。300年、400年前の古典も、生まれた時は古典ではありませんでした。私たちの時代が新しいものを作り、それが100年後の古典になればと思います。型を踏まえ、流儀を受け継いで、新しいものを加たいと思います」

 「聴いて分かる長唄です。日常の言葉を使い、すぐに理解できる日本の伝統音楽をと考えました。静御前を題材にした舞踊作品で松本隆さんとご一緒する機会がありました。松本さんは日本文学にもとても造詣が深く、義経に思いを寄せる静御前の切々とした心情が、リアルで美しい日本語につづられていました。詞の世界が映像的なイメージとして浮かび上がり、すぐさま音楽があふれ出てきました。現代口語で創作することをライフワークにしたいと松本さんに相談し、『古事記』という壮大なテーマに行き着きました」

 「詞をいただいた4日後に東日本大震災があり、さまざまなことに思いをめぐらせ、半年以上もかかって作曲しました。荘厳な天上界、人間的な男女の機微などをコントラストをつけて表したいと、謡(うたい)、清元、長唄とさまざまな日本の音楽、伝統楽器を総動員しました。ヤマタノオロチとの戦いは、マジンガーZなどのアニメ主題歌の感覚も盛り込みました」

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