1地を囲うのは悪手…碁は「最後に地の多い方が勝ち」なので、最初から地にこだわったり、石を追いかけるのは勘違い、地を囲いたいという手は悪手が多い。さて、石を取ることも、地を囲うことも考えないならいったい何が大事で何を心がけて打ったらいいのか?というと、2石に無駄がない美しい形を重視…余分な手をかけていない「いい形」を心がけ、既着の石を活かし、一手一手をいかに働かせるかに心を配ることが最も大切。そうすれば地は自然にあとからついてくる。形に敏感になるには、詰碁や手筋の簡単な問題を繰り返しやること。3大局観を磨く…碁盤という宇宙全体で、どこが最も大切かを考える。そのためには、気に入った棋士の打碁を、頭で理解するというより、身体で感じるようにすごい速さでただただ並べること。理解しようする態度はブレーキになる。
続く本編では、武宮九段の打碁10局とアマの碁の手直し7局を題材に、さらに具体的でわかりやすい言葉で解説しながら、「地を数えないで形勢判断する方法」を伝授。ポイントは「石の姿形」「石の強弱」「石の働き」で、途中で目に見える地がなくても、最後には地が多くなることを実感できる。全編を通じて「目に見えないものこそが大切」と説く1冊である。
武宮九段は、「あくまでも地は最終の結果であり、最初から地にこだわる必要はない」と説く。「碁は常に全局からとらえ、石の方向を考えて働きのよい石やいい形を作ること」に徹するように、と。
マイナビ ブックス - MYCOM囲碁ブックス アマが強くなれない4つの理由
「自然流」武宮正樹九段が、アマが強くなるための4つの法則を伝授する。
多くの人は「碁は陣取りゲーム」と習うが、厳密には正しくない。この根本的な部分を取り違えているせいで、アマはなかなか強くならないのである。正しくは、「碁は最後に地が多い方が勝ち」である。本書はその考え方が簡単に身に付く4つの法則(1)一貫性を持つ (2)相手に響く手を打つ (3)互いの強い石には近づかない (4)効率的な石の形をつくる を徹底的に解説している。一つ高いレベルの囲碁観が身につく一冊。
まず新聞記事にも具体名として名前が掲載された
武宮プロの「アマが強くなれない4つの理由」
「名局細解」
「六段挑戦の実戦手筋」
依田プロの「並べるだけで強くなる古典名局集」
石田秀芳プロの「プロの常識・アマの非常識」
白江元プロの「布石上手はあとが楽」
「置き去りの傷をさがせ」
本から判断するに小沢一郎は武宮プロの碁が好き。
それから「基本死活」「基本手筋」を
大事にしていることが伺える。
これは師事している依田プロや白江元プロの教えを、
忠実に実践しているのだろう。
理屈ではとても理解できない世界を、理解しようという精神自体がよくありません。
理解しようとする態度が、ブレーキになると思っています。碁に限らず、理解できないものはみんなそうなのではないですか。理解しよう、と思っている人には難しいゲームにみえるでしょう。なんといいますか、フィーリングの世界なんです。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20100221#1266764009
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20080523#1211536519

- 作者: 藁科満治
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