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初演時の興奮再び「エリザベート ガラ・コンサート」

 最初に雪組で上演された時、それはまさに「革命」でした。重々しいテーマ、男役トップスターが死神、全編通してすべてを歌で表現と、初めてのチャレンジ尽くし。しかしながら、幕が下りた後の喝采とその後に押し寄せたウエーブは、新しい時代の幕開けを高らかに知らしめ、海外ミュージカルを積極的に取り入れる先駆けとなったのです。

 初代トートである一路さんの揺るがない圧倒的存在感。2010年に舞台復帰したものの、しばらく表舞台から遠ざかっていましたが、まったく変わりない美貌でエリザベートを再び憑依させた花總さん。今公演唯一の現役・轟悠さん演じるルキーニに、フランツ・ヨーゼフの高嶺ふぶきさん、ルドルフの朝海ひかるさんに、エルマーの夢輝のあさん。誰もが年月や経験を重ねた分だけ、さらに豊かさと深みを増し、当時を鮮やかによみがえらせてくれます。


 でも、ただ懐かしいだけじゃない。「これが本物のエリザベートだ!」と見せつけるような、自信に満ちたキャストたちの完成度の高さは、感動の連続でした。