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【from Editor】「日に新」が問われる

 「いまふうに解釈すれば、生体の細胞はつねにあたらしい、ということである。/私どもの生命は、時々刻々に代謝(たいしゃ)(新陳代謝)している。しかもふしぎなことに、総体としては、恒常性(こうじょうせい)をたもっている」

「生体であるという点では、組織も個人もかわらない」

 司馬さんにならい、政党を一つの生体としてとらえるなら、一人一人の議員は、選挙ごとに増加あるいは減少しつつ、入れ替わっていく細胞ということになる。時代や社会の変化に取り残され、存在の必要性を証明できない議員はいずれ排除され、多数になれば党は滅びていく。


 逆に言えば、議員はその役割を果たすため、常に変化に対応することが求められる。日本のあり方を真剣に考え、変わる努力を重ねている議員が多い政党こそ、歴史とは別の次元で「新しい」といえるのではないだろうか。また、そのような視点に立てば、選挙は単に私たちの代表を選ぶだけでなく、政党を議員レベルで絶えず新しくしておくためのシステムという考え方も成り立つように思う。

 「政治・行政の組織もつねづね点検して細胞を“日に新(あらた)”にせねば、部分的な死があり、やがて全体も死ぬ」