Ｇ７諸国が為替声明を順守し、無規律な発言を慎むよう期待＝米財務次官
ブレイナード米財務次官は、Ｇ７諸国が今週公表された為替声明を順守することを期待している、と述べた。
また、ユーロ圏の中でもより体力のある国は、需要喚起のため一段の努力をすべきだとの認識を示した。
「Ｇ２０諸国はともに成長し、下方スパイラルや近隣窮乏化政策（beggar-thy-neighbor policies）を回避できるよう、為替レートの枠組みを調和させる必要がある」
Ｇ７は１２日に為替に関する緊急共同声明を発表し、「長年にわたりコミットしている、為替レートは市場において決定されるべきこと」を再確認した。しかし、日本に批判的な非公式の発言が相次ぎ、Ｇ７の団結力にひびが入っている。
ブレイナード次官はＣＮＢＣに対しても、Ｇ７のすべての諸国が声明を順守すると述べるとともに、「為替に関する無規律な発言」は慎むべきだと述べた。
「不適切であり、実りがなく、かつ自滅的だ」
成長への道筋として、政府の借り入れを増やすよりも構造改革を行うことが望ましいとした上で、「需要創出のための財政赤字拡大が継続し得るとは思わない」と語った。
欧州委員会のレーン委員（経済・通貨問題担当）は１５日、２０カ国・地域（Ｇ２０）は短期的な財政・金融刺激策よりも構造改革に注力すべきだとの見解を示した。
