礼拝堂に煙突設置 バチカン、当選合図用
法王選挙「本命候補なし」 12日からコンクラーベ
投票権を持つのは80歳未満の枢機卿で、115人が参加する。フレスコ画「最後の審判」で知られるシスティーナ礼拝堂で、3分の2超の77票以上を得る人が出るまで投票を繰り返す。
約11億の信者を擁するローマ・カトリック教会は、聖職者による性的虐待や、汚職などを告発した内部文書の流出が表面化した。性的虐待の被害者団体は、事態の隠匿に関わったなどとされる法王庁(バチカン)幹部ら12人を「法王になるべきでない」と名指しで批判している。
各国のメディアは「本命候補なし」などと伝える。
礼拝堂は、ミケランジェロのフレスコ画「最後の審判」で知られ、ふだんは大勢の観光客が訪れますが、5日からは準備のため一般公開が中止されています。
礼拝堂には、投票用紙を燃やして煙を出し、新しい法王が決まったかどうかを知らせるストーブと煙突が設置されたほか、テーブルも運び込まれ、準備が整いつつあります。
法王が決まった場合には礼拝堂の煙突から白い煙を、決まっていない場合には黒い煙を出して知らせることになっています。