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【ローマ法王選出】信頼回復へ 急ぐ教会 官僚統治、課題に

 コンクラーベ(法王選挙会)では、改革派が推すイタリア・ミラノ大司教のスコラ枢機卿バチカンの「官僚」らが支持するブラジル・サンパウロ大司教、シェレル枢機卿の戦いとみられた。ただ、シェレル氏の得票は予想より低く、バチカン中枢部の大半を占めるイタリア人であることに抵抗感を持たれたとされるスコラ氏も選出に必要な77票に届かず、ベルゴリオ氏が浮上したという。

【ローマ法王選出】第266代フランシスコ?世 初の南米出身 質素、内部闘争と無縁

 「バチカンの豪華さに対するアンチテーゼ」。伊メディアは法王選出後、ベルゴリオ氏の過去の取り組みをこう報じた。

 教義の問題に集中するより、教会活動では社会奉仕を重要とするのが信条。自らスラム街を回って人々と接し、同僚の司祭らに対しても「外に出て兄弟と交流を図れ」と求める。その姿勢は、閉鎖的な世界で内部闘争も指摘されるバチカンとは一線を画す。

 実際、新法王はバチカン執行部で働いた経験はなく、内部闘争とも無縁。後継選びでは、バチカン改革を目指す勢力と内部の「官僚派」が対立したが、しがらみがないところも支持を集めた理由の一つとされている。

アルゼンチンではかつて軍事政権に厳しい態度を取らなかったとしてカトリック教会への信頼は低下したが、新法王は権力批判も辞さない姿勢だという。

 法王名の由来、「アッシジ聖フランシスコ」は財産をなげうって宗教活動に取り組んだ。その思いについてバチカンの報道担当者は「教会に『奉仕する』という姿勢。権力とは対極の概念だ」と推察した。

【ローマ法王選出】新法王、原点回帰訴える 選出後の初ミサで

「われわれは望む場所を歩み、多くのものを築ける。だが、キリストをたたえなければ、慈善的なNGO(非政府組織)になり、もはや教会ではなくなる」

「神をたたえても十字架を持たなければ、われわれは世俗的だ」

「司教や司祭、枢機卿、法王であってもだ」