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新法王、第1回投票では決まらず 黒煙に落胆

 バチカンのサンピエトロ広場には小雨の中、新法王誕生の瞬間を見ようと多くの信者や地元住民、観光客らが詰めかけた。だが、システィーナ礼拝堂の煙突から、決まらない場合の合図である黒煙が夜空に上った瞬間、どよめきと落胆の声が上がった。

 選挙資格を持つ枢機卿115人はこれに先立ち、システィーナ礼拝堂で秘密厳守などを宣誓。「エクストラ・オムネス」(ラテン語で「部外者は出よ」)の合図の後、礼拝堂の扉には鍵がかけられ、コンクラーベが正式に開始された。

コンクラーベ 初日は新法王選ばれず NHKニュース

コンクラーベ」とはラテン語で「鍵がかかった」という意味で、13世紀に法王の選出が紛糾して3年にわたり空位が続いた際に、怒った市民が枢機卿たちを閉じ込め新法王を選出させたことが、その由来とされています。

選挙の間は、厳しく秘密が保たれ、枢機卿たちは法王庁内の宿泊施設に寝泊まりして、外部との連絡を一切禁じられ、新聞を読んだりテレビを見たりすることもできなくなります。

枢機卿は法王の最高顧問で、重要な案件について法王を直接補佐する枢機卿団を構成するとともに、それぞれが教会全体に関わる日常的な職務を担っています。
司教の叙階を受けた人の中から法王が自由に任命し、任期はありません。
現在、世界各国に207人の枢機卿がいて、このうちヨーロッパ各国の出身者が半数以上を占めており、国別ではイタリア出身者が49人と最も多くなっています。
コンクラーベに参加する権利は80歳未満の枢機卿に与えられており、今回その資格があるのは117人ですが、2人が欠席を決めていることから選挙は115人で行われることになります。

過去100年間で行われた8回のコンクラーベでは、最も長くて5日目で新しい法王が決まっています。
前回、2005年のコンクラーベでは、最有力と言われていたベネディクト16世が、2日目に4回目の投票で選出されたほか、その前の1978年のコンクラーベでは、58歳と若いヨハネ・パウロ2世が、3日目に8回目の投票で選ばれました。
この100年間で、最も長い日数がかかったのは1922年のコンクラーベで、5日目に14回目の投票でピオ11世が選出されています。