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ローマ法王庁は16日、バチカンで記者会見を開き、ローマ・カトリック教会で去年7月まで枢機卿を務め、現在はアメリカの名誉大司教であるマカリック氏に関して、過去に未成年者や成人を性的に虐待したなどとして聖職者としての地位を剥奪したと発表しました。

マカリック氏はカトリック教会の調査で、1970年代に10代の少年を虐待していたなどとされ去年7月に枢機卿を辞任しましたが、一貫して虐待を否定してきました。

法王の最高顧問として助言などを行う枢機卿の経験者が性的虐待を理由に聖職者の地位を剥奪されるのは極めて異例で、マカリック氏は今後、ミサや洗礼などを一切できなくなります。

カトリック教会をめぐっては各国で聖職者による未成年者に対する性的虐待が明るみに出ていて、フランシスコ法王は虐待を隠蔽しているなどと批判を受けています。

フランシスコ法王は今月21日から世界各国の司教らをバチカンに招いて性的虐待を防ぐ対策を話し合う会議を開く予定で、今回の処分はこの会議を前に問題に取り組む姿勢を強調するねらいいがあるとみられます。

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