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米バークシャー・ハザウェイ、ゴールドマン株を取得

取り決め内容を修正したことを明らかにした。

ワラントの代わりに、当初の行使価格である1株115ドルと今年10月1日までの10営業日の終値平均の差を反映し、ゴールドマン株をバークシャーに付与する。

今回の合意により、バークシャーは新たな資金投資をほぼ行うことなく、上位10位内に入るゴールドマンの大株主となる。

新たな合意では、バークシャーはゴールドマン株およそ960万株を受け取ることを示唆している。トムソン・ロイターのデータによると、バークシャーは第9位の大株主に浮上することになる。

ゴールドマンのブランクファイン最高経営責任者(CEO)は声明で「バークシャー・ハザウェイが当社の長期投資家にとどまる意向であることを非常に喜んでいる」と述べた。

バフェット氏も、バークシャーがゴールドマンへの「多額の投資」を維持する意向を確認した。

当初の取り決めでは、バークシャーが現在の株価水準を30ドル以上下回る行使価格でおよそ4350万株を取得できる内容だった。これは発行済み株式の約9%に相当する。

今回の合意に基づき発行される新株は、2月半ば時点の発行済み株式の約2%相当で、ゴールドマンにとっては、バークシャーワラントを行使した場合よりも付与する株式数を少なくすることで、希薄化リスクを最小化できる。

野村のアナリスト、グレン・ショア氏は「ゴールドマンにとっては良いことずくめ」とし、誰もがバフェット氏を長期の大株主として維持したいと考えると指摘した。

バフェット氏、1セントも遣わずゴールドマン大株主に

バークシャーはゴールドマンの普通株4350万株を1株当たり115ドル(約1万900円)で購入する権利を持っている。行使期限は10月1日。それに先立つ10営業日のゴールドマン株終値の平均と115ドルとの差額の4350万株分に相当する追加株式も受け取る。

このような決済方法で合意しなかった場合、バークシャーワラントを行使するのに50億ドル程度を費やし、利益を確定するためにはその後でゴールドマン株を売ることになる。4350万株はゴールドマンの発行済株式の約9%に相当。今回の合意によりバークシャーはゴールドマンの株主にとどまることになり、ゴールドマン株の希薄化は軽度になる。

クック・アンド・バイナム・キャピタル・マネジメントの共同創業者、リチャード・クック氏は「4300万株を買って利益確定のためにそれを売ることには相当の取引手数料がかかる」と指摘。また「ゴールドマン側は希薄化を免れた」と付け加えた。

合意はゴールドマン株が9月の最後の10営業日に115ドルを上回って推移することを想定しているが、ゴールドマン株がこれを下回ったのは昨年11月が最後。ニューヨーク市場での26日終値は前日比43セント(0.3%)高の146.54ドル。


26日までの10営業日の終値平均(150.16ドル)で試算すると、バークシャーが得る追加ゴールドマン株は15億3000万ドル相当、26日終値に基づくと約1040万株になる。

当局への届け出によれば、ゴールドマンのパートナーらの保有株数は2月1日時点で約5780万株だった。