バイエル:モンサント買収で合意、4回目提案で−6.8兆円規模 - Bloomberg
ドイツの製薬会社バイエルは米モンサント買収で合意した。買収の規模は全体で660億ドル(約6兆8000億円)となる。4カ月にわたる交渉が実を結び、世界最大の種子・農薬メーカーが誕生する。
バイエルはモンサント株1株当たり現金128ドルを支払う。13日のニューヨーク市場のモンサント株終値に21%上乗せした水準。競争法違反を理由に当局が合併を承認しない場合、バイエルは20億ドルの違約金を支払う。
1年前には少なくとも6社が競い合っていた世界の穀物・種子業界は、両社の統合後にプレーヤーがわずか4社に減る。
バイエルは買収代金を借り入れと増資で賄う。約190億ドルの株式部分は強制的転換社債の発行と株主割当増資で調達する。バンク・オブ・アメリカ(BofA)とクレディ・スイス・グループ、ゴールドマン・サックス・グループ、HSBCホールディングス、JPモルガン・チェースが570億ドルのつなぎ融資を提供する。
この案件でバイエルのアドバイザーはBofAとクレディ・スイス、ロスチャイルド。モンサント側はモルガン・スタンレーとデュセラ・パートナーズ。
バイエルは5月に1株当たり122ドルで買収を提案し、7月に125ドルに引き上げた。モンサントはいずれも拒否したもののバイエルにデューデリジェンス(資産査定)を認め、バイエルが先週127.5ドルを提案。最終的に128ドルでの合意を引き出した。
モンサント株を総額で約560億ドルと評価するこの買収は、完了後最初の通期のコア1株利益に寄与するとバイエルが発表。完了は来年末を見込んでいる。統合後の種子事業の本部は引き続きセントルイスに置く。
原題:Bayer Clinches Monsanto Deal for $66 Billion With Fourth Bid (2)(抜粋)