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【鑑賞眼】「愛と革命の詩−アンドレア・シェニエ−」「Mr.Swing!」 - MSN産経ニュース

 革命で劇的に変わる3人の運命。無邪気な着せ替え人形だった伯爵令嬢マッダレーナ(蘭乃)は流浪の身に。彼女に思いを寄せていた伯爵家の使用人ジェラール(明日海)は革命闘士となる。アンドレア(蘭寿)は言葉で社会を変えようと詩を書き続けるが、時代は恐怖政治へと突き進み、革命政府から命を狙われる。


 3人の思いが交錯するラブストーリーというよりは、運命を受け入れた悲恋というべきか。舞台中央に置かれた大きな翼のような装置(松井るみ)が回ると、支える木がむき出しのまま交差する殺風景な場所に一転。


 この裏表が象徴するように、善と悪、貴族と民衆、理想と現実といった対比が随所に描かれており、社会や人間のさまざまな矛盾を考えさせられる。