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小泉元首相、小沢氏が“共闘”の衝撃情報 「原発ゼロ」へ連携の可能性も - ZAKZAK

今年4月、私(鈴木)は小沢氏と一対一でじっくり話す機会を得た。衆院選で惨敗し、夏の参院選でも苦戦が予想される中で、小沢氏が何を考えているのかを聞いたのだ。このとき、小沢氏が真っ先に触れたのが、何と原発問題だった。


 「一番の国内問題は原子力だよ。原発。すべてに優先してやるべきだ。これ放ってるんだもんね。信じられない。『バカじゃないか』って感じだ。原発を抱えている限り、日本の将来はない」


 ──原発への取り組みは?


 「すべてに優先して他の予算は削ってもいい。国債を発行してもいい。すぐにやるべきだ。被ばくはどんどん進んでる。そして、汚染水が海に流れていっていると僕は見ている。それを平気でいるって信じられない」


 ──誰がどうすべきか


 「これは非常時だからリーダーの責任。みんな『もう大丈夫』みたいな話でね。『早く帰れる』って言っているでしょ。あそこはもう帰しちゃいけないんだよ。原子力の記念碑にする以外はない。完全に遮蔽して廃棄物も最終的に置く。そういうことをリーダーが勇気を持って言えない。僕はそうすべきだと思うよ。政治がね、決めればできるんですよ」


 小沢氏は4月の時点で、汚染水の問題を指摘していたのだ。その後も、小沢氏は同様の主張を記者会見などで行ってきたが、メディアがこれを大きく伝えることはなく、かき消されていた。

では、小泉・小沢両氏による「原発ゼロ」「野党再編」などの会談は実現しないのか。


 「いや、意外に早期実現するかも」


 一度は否定した前出の清和会幹部が、こんな見方も示す。


 「小泉氏の提言は、安倍首相や自民党に対して『いま決断すれば国民から圧倒的な支持を得る』という応援歌でもあったが、安倍首相は早々に否定した。しかも、首相周辺が、小泉発言について『迷惑』『終わった人が何を言っているのか』などと辛辣(しんらつ)なことをいい、それを伝え聞いた小泉氏は相当怒っているらしい。こうなると、あの人は野党に肩入れすることもあり得る。小沢氏と会って、安倍首相をアッと驚かせて、プレッシャーをかけることは十分考えられる」


 また、自民党のベテラン議員もこういう。


 「かつては天敵でも、多くの政治家は晩節になると『最後に何かを残したい』と思うようになる。政治家人生の最後に突き抜けるんだな。そうなると、小泉氏も小沢氏も『原発ゼロで一緒にやろうか』と。そういう心境になるものだ。現に、小泉氏は周囲に『本舞台で最後に何が残せるか』といい、小沢氏は『最後に私(わたくし)を捨てる』と言い出しているようだ。彼らの動きを甘く見ない方がいい。同じく『反原発』の細川護煕元首相も合わせて3人が並べばインパクトはある。野党再編の流れができる」