【猪瀬知事辞職】検察捜査、贈収賄も視野 近く関係者聴取へ - MSN産経ニュース
関係者によると、特捜部は猪瀬氏の都議会での答弁などを分析し、5千万円の借り入れが法律に抵触するか検討を進めている。
現在浮かんでいるのは、選挙運動に関する寄附を受領しながら、選挙運動費用収支報告書に記載していなかった公選法違反(虚偽記載)罪や、寄附を受けた明細書を出納責任者に提出しなかった同法違反(明細書不提出)罪だ。「猪瀬氏の『選挙目的ではない』という説明を証拠上突き崩せれば、これらの罪には問えるだろう」(検察幹部)。
便宜を図った見返りに金品を受け取った贈収賄罪の適用も視野に入る。猪瀬氏が売却を強く求めた東京電力病院(東京都新宿区)について、徳田虎雄・元衆院議員が取得の意図を伝達するなど、贈収賄の構成要件である「請託」とも取られかねない事態も浮かぶ。
別の幹部は、小沢一郎・生活の党代表(71)が政治資金規正法違反罪で不起訴となった陸山会事件を念頭に「知事本人を立件するならば形式犯ではなく、贈収賄である必要がある」とも指摘している。
ただ、知事職の辞任を受け、検察内部からは「これで責任は取った形となった。刑事責任追及にも一定の影響を及ぼすだろう」との声も上がっている。