申し入れを行ったのは袴田巌さんの支援をしている超党派の有志の議員連盟で、２８日午後、国会議員３人が法務省を訪れ、即時抗告の断念を求める法務大臣宛ての声明を稲田事務次官に手渡しました。
議員たちが「早く再審を始めて無罪にするべきで、即時抗告はあってはならない」と述べたのに対し、稲田事務次官は「承りました。必ず大臣に伝えます」と答えました。
議員連盟では、即時抗告の期限を迎えるまで働きかけを続けていくということです。
議員連盟の塩谷立会長は、「法務省には裁判所の判断を重く受け止めてほしい。裁判所が明確にねつ造の疑いがあると指摘した以上、捜査の在り方や検察の在り方、死刑判決を出した裁判の問題点も検証しなければならない」と話しています。
弁護団の西嶋勝彦団長は、支援者と共に東京高等検察庁を訪れて、決定を不服として再審開始の取り消しを求める即時抗告という手続きをしないよう申し入れました。
検察は、今月３１日の期限までに即時抗告する方向で検討していますが、申し入れを終えた西嶋団長は「検察は速やかな再審の開始に協力してほしい」と話していました。
検察が即時抗告をした場合、東京高等裁判所が、改めて再審を認めるかどうかの判断をすることになります。
袴田さん釈放で抗告棄却 - 47NEWS（よんななニュース）
