いずれにしても、日本がこうして消費税の税率を8%に引き上げたことに対して米国のオバマ大統領が大変羨ましく思っているということなのです。
何故そんなことを知っているのか、って?
米国の公共ラジオ放送が、珍しく日本のことを取り上げていたのです。日本のアベノミクスの効果は実際にどうであったか、と。
はっきりと言って、アベノミクスの効果は大したことはなかった、と。確かに、株価が上がり、人々の気持ちは一変したと言っていいが、効果としてはその程度のものである、と。成長戦略にしても、安倍総理の威勢のいい言葉とは裏腹に、中身は殆ど伴なっていない、と。
しか〜し‥
米国の公共放送は、次のように続けるのです。
日本の経済状態は、見方によっては何と羨ましいことか、と。というのは、かつての輸出で外貨を稼ぎだす日本のイメージは大きく変わってしまったが、しかし、日本経済は底知れぬ強靭さを有しているからだ、と。
例えば、日本は今や貿易赤字国に転落してしまったが、円の暴落を心配するような状況にはない。それどころか、今でも日本政府は、海外に対し資金協力を続ける余裕がある、と。
具体的に言えば、米国はウクライナに対して強力な支援体制を構築したいと切望しているが、実際に米国政府が行ったことと言えば、プーチン大統領など要人が海外の銀行に預けている資産を凍結した他は、ウクライナに10億ドル規模の支援を打ち出したのみだ、と。しかも、その資金支援も、実際に米国政府がお金を出すのではなく、米国政府が保証人になるだけだ、と。
それに引き替え、日本はと言えば、な、な、なんと1500億円規模の融資を行うと簡単に言ってのけた、と。今や貿易赤字国に転落した日本のどこにそんな余裕があるのか、と。第一に、一方では増税を押し付けられるなかで、よく国民が黙っている、と。
国内においては、消費税を8%に引き上げ、そして遠からず10%にまで引き上げることが予定されているなかで、1500億円もの融資を日本がウクライナに行うことを国民が許す日本。そんな日本に、オバマ大統領の少しばかりジェラシーを感じているのではないか、と。
オバマ大統領が、一番尊敬している政治家はリンカーンだが、最近、オバマ大統領はリンカーンに言及するときのように、安倍総理のこともエイブと呼んでいる、と。
どういうことかと言えば、リンカーン大統領は、Abraham Lincoln であり、エイブと呼ばれることが多いのですが、日本の安倍総理も英語で書くとAbeとなり、米国人は、それをアベではなくエイブと呼ぶことが普通であることと関係していて‥つまり、最初の頃は、オバマ大統領は必ずプライムミニスター・アベと呼んでいたのが、最近では、ジャパニーズ・エイブと呼ぶようになっているのだ、と。
決して安倍総理のことをエイブとは呼ばなかったのに、今では普通にジャパニーズ・エイブと呼んでいるのには理由がある筈だと言うのです。