「形がないもの」を感じ取るには、豊かな心を持つことが不可欠。それには五感をバランス良く育てることです。
そもそも「感じる」ことと「考える」ことは異なります。つま先を角にぶつけて「痛い!」というのは「感じる」こと、何故ぶつけたか原因を理解するのは「考える」ことです。
「感じる」ことも「考える」こともどちらも重要なのですが、「感じる」、そして「考える」のです。実際には感じるべき瞬間に考え事をしている人が実に多くいます。
一般的に、「意識すれば出来る」段階で「出来た」と考える人が多く、頭だけでの理解に留まっています。
無意識で行っていることを意識して訓練する。意識して出来ることを意識しなくても出来るように練り込む。
「感じる」ことを土台に、このプロセスを繰り返すことが「稽古」なのです。