ロシアがウクライナ国境付近に4万人配備、NATOが衛星写真公開 | Reuters
北大西洋条約機構(NATO)は10日、ロシアがウクライナとの国境付近に4万人規模の兵力を配備していることを示す衛星写真を公開した。写真によると、戦車、装甲車、軍用機も配備されている。
ベルギーのモンスにあるNATOの司令部で記者会見した英国のギャリー・ディーキン准将は、ロシアが国境沿いに配備した兵力について、「指令が出されれば、非常に迅速にウクライナ国内に軍を進めることができる」と述べた。
ロシアはウクライナとの国境沿いの100カ所以上に兵力を配備しており、ロシアがウクライナ侵攻を決定すれば、12時間以内に実行に移すことができるとしている。
ただギィーキン准将は、NATOが非加盟国であるウクライナにNATO軍を派遣することはないと述べた。
NATOが公開した衛星写真は、衛星写真大手デジタル・グローブ社が提供したもの。
ロシアはウクライナ国境沿いに兵力は配備していないとしており、ロシア国営メディアによると、ロシア当局者はNATOが公開した写真は前年8月のものとしている。
そのうえで、NATOは、こうしたロシア軍の動きはウクライナだけでなくヨーロッパの脅威にもなっているとして、特に懸念を強めている周辺の加盟国の安全を保障するため警戒態勢を強める方針を改めて示しました。
NATOは、ウクライナ情勢を受けて、ポーランドやルーマニアにAWACS=早期警戒管制機を派遣したほか、アメリカ軍がバルト3国に戦闘機を増派するなどロシア軍の動きに警戒を強めています。
NATOが公開した衛星写真についてロシア軍の高官は、「去年の軍事演習を撮影したものだ」と述べ、NATOの情報を否定しました。
これは、ロシア国営のリアノーボスチ通信が10日、ロシア軍の高官の話として伝えました。
軍事演習は、去年8月から9月にかけて、ロシア軍が隣国のベラルーシやカザフスタンなどと合同で行ったもので、演習が行われた場所はロシア南部が中心で、ウクライナとの国境周辺も含まれていたということです。
NATOは、先月末から今月初めに撮影したとしていて、ロシア軍の高官の話とは情報が大きく異なっています。
NATO’s Russian troop build-up satellite images ‘show 2013 drills’ ― RT News
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140410#1397127382
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140410#1397127383
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140410#1397127384