今月１１日の住民投票を経て独立を宣言したウクライナ東部の親ロシア派の武装集団は暫定政権の軍事作戦に武力で対抗し、双方に大勢の死傷者が出ています。
親ロシア派が政府庁舎などの占拠を続ける東部の中心都市ドネツクでは１８日、親ロシア派による集会が開かれ、およそ１０００人の支持者が集まりました。
集会では地元の親ロシア派の幹部、プシリン氏らが演説し、若者らに対し戦闘員として加わるよう要請するとともに、２５日に予定されているウクライナの大統領選挙をボイコットするよう呼びかけ、暫定政権への対決姿勢を改めて鮮明にしました。
そのうえで、独立を宣言したことを受けて新しい国造りを進めるためドネツク州内でことし９月中旬、独自の選挙を行うと主張し、集まった支持者が歓声を上げていました。
集会に参加した女性は「われわれは権力を奪い取った暫定政権を決して認めない」と述べ、暫定政権への不満をあらわにしていました。
ウクライナの東部では、大統領選挙を前に親ロシア派の武装集団による選挙管理委員への脅迫が相次いでおり、選挙の実施が危ぶまれています。
