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アングル:「世界の工場」メキシコ、低賃金で景気低迷 | Reuters

安価な労働力を背景に中国に代わる「世界の工場」として存在感を増しているメキシコ経済が低迷している。慢性的な低賃金で民間消費が伸び悩んでいることが背景だ。


政府は一連の構造改革を通じ、経済活性化や海外投資の呼び込みを図っているが、第1・四半期の経済成長率は前期比0.3%にとどまり、今年の経済成長予測の下方修正を迫られた。


メキシコは米国に隣接していることもあり、中国に代わる世界の工場として著しい成長を遂げてきたが、国内経済は低賃金、公共支出の低迷、生産性の低さに悩まされている。


1992年━2012年の輸出は年平均8.6%増加しているが、経済成長率は年平均2.8%。


全国社会開発政策評価会議(CONEVAL)によると、1人当たりの実質労働所得は2005─12年に6%減少している。


所得が減少しているため、国内総生産(GDP)の3分の2以上を占める民間消費は伸び悩んでおり、昨年の小売売上高は0.1%増にとどまった。


同国では人口の半分近くを貧困層が占めている。


シンクタンク、CIDEのエコノミスト、ラウル・フェリス氏は、質の高い雇用が創出されておらず、安価な労働力に頼りすぎていると指摘。「人口が増えていなければ、経済成長率はゼロだろう」との見方を示した。

中国では賃金が緩やかに上昇し、それに伴い、国内消費も伸びているが、メキシコでは人口が年150万人増加しており、十分な職を確保できないのが現状だ。