グロース氏:「ニューニュートラル」金利は今後何年も低水準に - Bloomberg
米パシフィック・インベストメント・マネジメント（ＰＩＭＣＯ）のビル・グロース氏は、インフレ調整後のフェデラルファンド（ＦＦ）金利が経済成長にとって引き締め過ぎでも過度に緩和的でもない、いわゆる「ニューニュートラル」金利が長期にわたって「ひどく低い」水準にとどまるとの見解を示した。
グロース氏はＰＩＭＣＯのウェブサイトに掲載された月間投資見通しで、ニューニュートラルは「状況がこのまま少なくとも今後３−５年間続くことを示唆しており、それよりもはるかに長くなる可能性も高い」と指摘した。
1970年初期の４％から２％に低下した同金利 について、グロース氏は過去数十年に見られたような２−３％で推移するよりも、むしろゼロ％に近づくだろうと記述した。
さらに「常識的に、経済が金融ベースであればあるほど、かつ高いレバレッジが効いていればいるほど、米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破綻のような地震を回避するには実質利回り水準は低くなくてはならない」と続けた。
Gross Says ’New Neutral’ Rate Lower for Years to Come - Bloomberg
Bill Gross doesn’t own a cellphone because he wants to live in the moment - The Tell - MarketWatch
“Watching a sporting event or concert, I can’t help but be struck by the thousands of cellphones attempting to capture, in near unison, a moment in time that can be texted to hungry audiences. Recipients seem eager for a seemingly unlimited number of experiences in their or someone’s immediate past, as opposed to the present moment. My view is that there is time stored in that cellphone but its vintage may be somewhat sour, as compared to the sweetness of the here and now.”
“These alternative forms of earnings include credit, volatility, yield curve and currency overweights that themselves appear to be artificially priced, but less so. In addition, if “New Neutral” interest rates favor debtors as opposed to savers, then becoming a conservative debtor while structuring a portfolio appears to make common sense.”
PIMCO | Investment Outlook - Time (and Money) in a Cellphone
「今の時代は現実より仮想の世界が大きくなりつつある。私がついていけていないだけだからとしても、こうした状況にますます憂鬱（ゆううつ）になる。私は携帯電話さえ持っていない。だが、コンピューターや携帯電話の中よりも外の現実の方が素晴らしい経験ができるはすだということは、ベビーブーム世代でなくても分かる。科学者たちは、われわれが膨大な数の1と0でコード化された情報の断片にすぎず、これらが集まって鼓動を打つ心臓を形作っていると考えている。たとえそうでも、今のところ私は（無料モバイルゲームの）『Angry Birds（アングリーバード）』ではなく実際の鳥のさえずりを選ぶ。私には仮想現実はあまり現実味がないように思える」
だが携帯電話と仮想現実の話は、人は「この瞬間に生きる」べきだと遠回しに伝えるために持ち出したものだろう。グロース氏は、ピムコが数年前に生み出した言葉「ニュー・ノーマル」に続く、「ニュー・ニュートラル」にも言及している。
「結局のところ、資産価格は米中西部のホタルとよく似ている。光がついたり消えたり、上がったり下がったりと、決して止まることがない。これを追いかけるのはストレスがたまり、また無駄な場合が多い。ピムコの『ニュー・ニュートラル』は実質政策金利が長期にわたり極めて低い水準で推移する状況を指す。そうなれば、ポートフォリオマネジャーには新たなアプローチが求められる。これはピムコが常に適応しようとしている新たな現実だ」
「私や他のすべての人にとって、これはほぼ確実なことだ。携帯電話を持っても持たなくても関係ない」
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140531#1401532985
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140226#1393410943
