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米失業率、労働市場の緩みを正しく反映=リッチモンド連銀総裁 | Reuters

リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は26日、失業率は労働市場のスラック(緩み)の度合いを正しく反映しているとの見方を示した。長期失業者の数が高水準で、スキル不足の人が職探しの必要に直面していることが反映されているとした。


労働参加率の低下と高水準な長期失業者数は総じて、金融政策ではカバーできない構造的な傾向を示しているとした。


同地区連銀のエコノミストによる調査に触れ、ラッカー総裁は「長期失業者の異例なほど大きな増加は、本質的に失業状態を抜け出す可能性が低い失業者の増加によるものであることが示されている」と語った。


イエレンFRB議長は、景気回復に伴って長期失業者が労働市場に復帰することで、賃金に下押し圧力がかかるとみており、ラッカー総裁はこれに異論を示したことになる。


イエレン議長は、こうした賃金への下押し圧力を想定し、異例の緩和政策維持を主張してきた。


ラッカー総裁によると、リッチモンド地区連銀の管轄地域では、失業者が多いにもかかわらず雇用主が必要な技能を有する人材を見つけることができない状態にあったことがデータとして示されている。


ラッカー総裁はまた、米国では企業の医療保険の負担が問題になってきており、FRBが注視しているとも述べた。