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強気派、金市場を疾走−世界最大のＥＴＦ通じた金保有が増加 - Bloomberg

金連動型上場投資信託（ＥＴＦ）としては世界最大の「ＳＰＤＲゴールド・トラスト」を通じた金保有 が増加し、今年に入ってからの落ち込みを回復した。同ＥＴＦの大口投資家の中には資産家のジョン・ポールソン氏がいる。米ゴールドマン・サックス・グループが弱気な見通しを示す中、今年の金相場のパフォーマンスは株式や米国債、債券を上回っている。

イラクとウクライナで情勢が緊迫化し安全資産としての金の需要が高まったほか、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が米国の金利が「相当の期間」低水準に据え置かれるとの見方をあらためて示したことから、インフレ懸念が高まっている。米政府のデータによれば、ニューヨーク商業取引所（ＮＹＭＥＸ）のＣＯＭＥＸ部門では資産運用会社 による金先物上昇を見込む投資が４週連続で増加した。

シーカ・ウェルス・マネジメント（ニュージャージー州）で約10億ドル（約1000億円）の資産運用に携わるジェフ・シーカ社長は８日の電話インタビューで「市場関係者の間で金需要が再び高まっている」と指摘。「世界各地で地政学的な不安が膨らみ、市場関係者は将来のインフレに対してヘッジし始める必要があると気付きつつある」と述べた。

ＳＰＤＲを通じた金保有は８日、2.09トン増加し800.28トンとなった。今年に入って５月21日までに最大2.7％減少し2008年12月以来の低水準となったが、現時点では年初と比較して0.3％の増加に転じている。

Gold Bulls Run as Assets in Biggest ETP Erase 2014 Drop - Bloomberg