安倍政権「下り坂」象徴する三つの誤算: 植草一秀の『知られざる真実』
日本政治が凋落したきっかけを作ったのは菅直人氏である。
2009年に樹立された民主党政権を凋落させた最初の主犯が菅直人氏である。
2010年6月クーデターで民主党の権力を強奪した。
菅直人氏が真っ先に示したことは、普天間基地の辺野古移設方針堅持と消費税率の10%への引き上げ方針だった。
菅直人氏は新政権の基本方針を全面転換し、主権者の民主党に対する期待を根底から覆した。
そして、この路線を承継したのが野田佳彦氏である。
菅・野田ラインが民主党に対する主権者の期待を完全に破壊した。
このために、2010年参院選、2012年総選挙で民主党が大敗した。
結果として生み出されたのが安倍晋三政権である。
少しずつ、安倍政権の歯車がずれ始めている。