ウクライナの主権、ロシアが明確に侵害=NATO事務総長 | Reuters
北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は29日、ロシア軍はウクライナ国内での軍事作戦に直接関与しており、ウクライナの主権と領土の一体性を明確に侵害しているとの見解を示した。
事務総長はまた、NATO加盟申請に向けたウクライナ議会のいかなる決定も尊重すると表明。
ラスムセン氏は、NATO代表とウクライナ代表との緊急会談後、記者団に対し、「ロシアは不誠実に否定しているが、ロシア部隊と軍装備が違法に国境を越え、ウクライナ東部および南東部に入ったことは明らかだ」と述べた。
「ロシア軍はウクライナ国内で軍事作戦に直接関与しており、ウクライナとの国境近くに数千人の戦闘準備が整っている部隊を引き続き配置している。これはウクライナの主権と領土の一体性を明確に侵害している。平和的解決に向けた全ての外交的努力に反している」と非難した。