PIMCOグロース氏:8月に米政府関連債の比率を引き下げ - Bloomberg
米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のビル・グロース氏は8月、旗艦ファンドで米国債と政府関連債の組み入れ比率を引き下げた。欧州経済の成長鈍化やウクライナの混乱を受けて投資家は米国債に資金をシフトしていた。
PIMCOのウェブサイトに10日掲載されたデータによると、グロース氏が運用する「トータル・リターン・ファンド 」(運用資産2220億ドル=約23兆7200億円)の米政府関連債比率は41%。7月は45%で、5月は50%と、2010年7月以来の高水準だった。
グロース氏は米当局が早期に利上げ しないとの見方から期間が短めの米国債に投資してきた。これらの債券は米景気回復の兆しを受けた利上げ観測の高まりで期間が長めの債券を下回るパフォーマンスとなっている。ブルームバーグの集計データによると、トータル・リターン・ファンドの今年のリターンはプラス3.69%で、同種のファンドの42%を上回る水準。昨年はマイナス1.9%と、1994年以来最低となり、同種のファンドの65%に後れを取っていた。
同ファンドは8月に米国以外の先進国の債券比率を13%と、前月の17%から縮小。新興国の証券は2012年3月以来最高だった7月と同じ9%に維持した。モーゲージ債の比率は20%。投資適格級や高利回りの証券などを含む米クレジット商品の比率は13%と、前月の12%から引き上げた。
Gross Cut Government Debt in August as Treasuries Rallied - Bloomberg
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140904#1409827255