ロシア沿海地方行政府は２４日、北朝鮮のキム・ジョンウン第１書記の特使として極東地域を訪れたチェ・リョンヘ書記と地元の知事との会談の内容を発表しました。
それによりますと、チェ書記は２２日に行われた会談の中で、「ウラジオストク周辺はプーチン大統領の政策の下、最近、発展が著しい」とロシア極東地域の経済発展を評価し、北朝鮮として経済的な協力を強めていきたい考えを示しました。
極東地域の開発を巡り、ロシアは、北朝鮮を経由して韓国などアジア地域への資源の輸出拡大を図りたい考えを示しており、今月２８日には北朝鮮のラソンにある経済特区の港を経由してロシア産の石炭が韓国に向けて初めて輸出されることになっています。
チェ書記の発言の背景には中国との関係が停滞するなか、北朝鮮の経済特区を貿易の中継地点として活用し、ロシアとの関係を強化するとともに外貨の獲得につなげたいとの思惑があるものとみられます。
