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日刊ゲンダイ|菅原文太が語った小沢一郎支持の理由「好かれてばかりの男は…」

 人々が困難な状況に陥った時こそ、リーダーの力量が問われる。チリの鉱山で33人もの作業員が地下に閉じ込められただろ。あの事故だって、現場監督が優れた統制能力を発揮したから、皆、整然として救出を待っていられる。あの暗闇のパニック状態だ。舵を取るべきリーダーが誤った判断をすれば、全員が生きていたかどうかは分からないよな。


 今の日本の状況は地下に閉じ込められたチリの作業員と同じさ。先行きの見えない暗闇で国民は皆さまよっている。日本人にもチリの作業員と同じように、しっかりと舵を取れるリーダーが必要な時だと思うね。

 オレが小沢さんを支持しようと思ったのはね、沖縄の問題だよ。先月半ばに辺野古の美しい海を訪れて、こんなところに滑走路を造るべきじゃないと改めて思った。


 沖縄問題は戦後日本の米国一辺倒が招いた、あらゆる問題の縮図だとオレは考えている。復帰前から現地の人に触れて感じることだけど、彼らは助けを待っているよ。なのに、救い出す立場の本土の政治家が一致して沖縄に視線を向けることはない。遠い、よその国のようにしか見ていない。チリの作業員は4カ月後に脱出できるそうだが、沖縄県民は戦後65年間も“地下”に閉じ込められている。そう言っても過言ではないんじゃないかな。


 菅さんは総理になって沖縄の「お」の字も言わなくなり、前例踏襲で辺野古に基地を造ろうとしている。代表選ではしきりに市民活動家としてのルーツを縷々(るる)述べているけど、市民運動に関わったアナタにとって沖縄は大事じゃないのか。そんなに米国が怖いのか。ぜひ聞いてみたいね。


 政治家も官僚もメディアも自民党時代から変わらぬ米国追従一辺倒の中、小沢さんは「日米中の関係は対等な正三角形であるべきだ」と主張している。出馬会見でも「沖縄も米政府も納得できる解決策が知恵を出せば必ずできる」と力強く語っていた。彼の思想と姿勢があれば、米国相手にも粘り強く交渉してくれると希望を託したい。

 真の変革は辺境から訪れるもの。明治維新の中心となった薩長とも江戸や京都から見れば辺境さ。21世紀はさらに遠い沖縄から変革を起こしてくれと、小沢さんにはエールを送りたいな。


 先日、週刊誌の対談企画で小沢さんに初めて話を聞く機会があった。数々の修羅場をくぐってきているから、ハラが据わっていたね。今の政治家は大衆におもねり過ぎて総じて軽い。嫌われたっていいじゃないか! 男は外に出れば7人の敵ありさ。好かれてばかりの男は面白くない。オレなんかも映画界ではエライ嫌われていたからな。敵が揚げ足を取ろうが、放っておけばいい。三船敏郎さんのように「男は黙って」じゃないと。


 今回の代表選が小沢さんの「最後の大勝負」と言う向きもあるけど、これで終わりだなんて思っちゃダメだ。男はいったん立ち上がったなら、命ある限り戦い続けないと。負けても、また挑戦すればいい。


 小沢さんはオレより9歳も若い。まだまだ、これからさ。


 聖書には「新しい革袋には新しい酒を」という言葉がある。せっかく政権交代で「新しい革袋」を作ったのに、中身は官僚主導で「古い酒」のままだ。小沢さんには新しい酒を入れ直して欲しいな。古い酒がおいしいのは泡盛だけ。特にウマイんだよ、沖縄の古酒は(笑い)。

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