芸能界で「枕営業」や「セクハラ」が横行する背景とは - ライブドアニュース
「ちょいワルオヤジ」という言葉が世間に広がるきっかけとなった中年男性ファッション誌「LEON」(主婦と生活社)元編集長で、現在は男性誌「MADURO」(セブン&アイ出版)編集長を務める岸田一郎氏。20代女性モデルA氏(仮名)が、その岸田氏から『東京ガールズコレクション(TGC)』出演と引き換えに肉体関係を強制されたと12月5日発売の週刊誌「フライデー」(講談社)で告発。さらにA氏は岸田氏を提訴する意向だと明かし波紋を呼んでいる。
今回の岸田氏をめぐる報道のように、マスコミ業界や芸能業界における枕営業・セクハラの実態についてはしばしば話題になることも多いが、実態はどうなのであろうか。別の週刊誌記者が明かす。
「最近ではアイドル女優・小泉麻耶が元所属事務所幹部から性行為を迫られ、今年4月に神奈川県内の警察署に被害届を提出していたことが発覚し話題を呼びました。また、昨年12月、12年ミス・インターナショナル世界大会グランプリでタレントの吉松育美氏が大手芸能事務所ケイダッシュ幹部から脅迫や業務妨害などを含むストーカー被害に遭っていたと告発。ほかにも某右翼団体は今年10月、大手芸能事務所バーニングプロダクションが当時まだ未成年だったタレント矢口真里やバーニンググループのタレントに、テレビ局員への接待要員として枕営業をさせていたと告発しています。一方、マスコミ業界のセクハラといえば、すでに懲戒解雇された元共同通信人事部長や元『週刊朝日』編集長の例、日本テレビの『NEWS ZERO』プロデューサーが更迭させられた例など枚挙に暇がありません」
さらにテレビ局関係者も、次のように証言する。
「数年前、某大手事務所がウチの局の幹部を接待する席に同席したことがあるのですが、その時にはウチの幹部1人と、その事務所が用意した複数人または1人の若い女性がカラオケルームのような個室に入り、楽しんでいました。世間一般と比較して芸能業界全体が性に関するモラルが低い傾向があるというのは、確かに感じる部分はあります」
吉田潮氏は、次のように批判する。
「仕事をする上で『オレのひと言の偉大さ』を大いに勘違いしちゃった結果がコレだ。『オレが口利いてやれば、仕事が入る』というのも、“オレ”の周りのたくさんの人々が身を粉にして働き、時間を費やし、気苦労を重ねた結果である、ということがスポーンと抜けている。この“オレ様発言”のせいで、周囲の人々までもが『同じような目で見られることになる』わけだ。一緒に仕事をしているスタッフに対しても失礼な話だ。
そもそも口利きをネタにセックスを迫るというのは、乏しく貧しいセックスしかしてこなかった証拠。女をなめている・馬鹿にしている以前の人間性の問題。『枕営業を強要した』という“男のカス”レッテルだけでなく、『そんだけ長く生きてきて、つまんないセックスしかしてこなかったのね……』という“憐憫”ラベルも貼られちゃうわけで。もし万が一、素晴らしいセックスを共有できていれば、女は大きな見返りがなくてもしっぺ返ししないのでは? 口利き効果もナシ、約束も見返りもナシ、セックスもこれまたお粗末、となれば、怒りしか残らないでしょう。もうね、昨今の女たちは黙っちゃいませんから。『コイツ、使えねぇな』と気づいた時の手のひら返しは当たり前。本当にデキる・使える男なら、枕営業うんぬんをバラされたりしないと思うのですが」