経済産業省によりますと、先月の鉱工業生産指数は平成22年を100とした指数で97.8となり、前の月と比べて0.6%低下し、3か月ぶりに前の月を下回りました。
これは、▽半導体製造装置など海外向けの大型設備の受注が短期的にずれ込んだ影響で生産が落ち込んだことや、▽国内のメガソーラー関連の生産が減少したことなどによるものです。
また、15業種のうち8業種で前の月を下回り、経済産業省は「一進一退にある」という生産活動のこれまでの基調判断を3か月連続で維持しました。
一方、今後の生産の見通しでは、企業向けのパソコンの生産拡大が見込めることなどから、今月の指数は前の月と比べて3.2%上昇すると予測しています。
経済産業省は「消費増税の影響で軽自動車などの販売が振るわず、生産調整で在庫を減らしている。年明け以降の新車投入で生産が伸びていくかどうか注視したい」と話しています。