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66夜『歴史法学比較法学の始祖ライブニッツ』 | 法律擬人化!〜赤ネコ式六法全書〜

 ギボンは彼を評して「世界併呑の鴻図(こうと)を懐き偉業未だ成らずして中道にして崩じたる古代の英主の如し」といっておる。

哲学・理学・医学・神学・数学・法学など、当時いやしくも一科をなしていた学問は、何一つとしてその蘊奥(うんのう)を極めないものはなく、英王ウィリアム三世は氏を渾名(あだな)して「歩行辞書」(Walking Dictionary)といい、ドイツ、イギリス、ロシヤなどの王室は、終身年金を贈っていずれもこの碩学を優遇した。

アルドルフ大学に一篇の学位請求論文を提出した。
 題して「法学教習新論」

 一片の小冊子に過ぎないけれども、その内容に至っては、実に法学上の一新時期を作り出すべき大議論である。
 第十八世紀以降の法学革命を百年以前に早くも予言したる大著述である。

 曰く「各国の法律には、内史・外史の別がある。歴史法学は須(すべか)らく法学中特別の一科たるべきものである」と。また曰く、


  余は上帝の冥助(めいじょ)に依り、
  古今各国の法律を蒐集し、その法規を対照類別して、
  法律全図(Theatrun legale)を描き出さんことを異日に期す。


 と。

 後世歴史法学の始祖といえばサヴィニー、比較法学の始祖といえばモンテスキューと誰しも言うが、この二学派の開祖たる名誉は、当(まさ)にライブニッツに冠せしむべきではあるまいか。

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