この中で、李首相は、「中国の経済成長の速度が緩やかになっているのは、世界経済が調整していることを示すものだ」と述べ、世界経済の減速の影響を受けて輸出が鈍った結果だという考えを示しました。
そのうえで、李首相は中国経済の見通しについて、「ことしも下向きの圧力が加わる可能性がある」と述べ、去年、24年ぶりの低い水準となったGDP=国内総生産の伸び率がことしはさらに鈍るおそれがあるという認識を示しました。
その一方で、李首相は、「成長のギアを高速から少しだけ落とし、推進力を失わないまま、成長を達成するよう仕向けていく」と述べ、成長のスピードよりも構造改革を通じて効率性を高めることを優先させることで安定した経済成長を目指す方針を示しました。