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中国の李克強首相は中国南部の海南島でアジアの政財界の要人などが集う「ボーアオ・アジアフォーラム」の場で演説しました。
この中で李首相は中国経済について、「改革を進めるなかで、景気が一時的にやや変動したからといって、経済発展のルールに背くことはしない」と述べ、鉄鋼や石炭の過剰な生産能力の解消をはじめとする構造改革の推進に強い意欲を示しました。
その一方で、李首相は中国がことしの成長率の目標を6.5%から7%としたことに触れ、「経済運営がひとたび目標を割り込めば、これこそ最大のリスクであり、その場合には総合的な対策で景気の失速を防ぐ」と述べました。そして、改革を進める際には景気にも配慮し、成長目標を下回るほど景気が悪化しそうな場合には、金融や財政などあらゆる手段を使って目標の達成を維持する考えを強調しました。
中国経済を巡っては、不動産投資がふるわず、輸出と輸入の前年割れが続くなど減速が鮮明なうえ、構造改革に伴う失業者の増加も見込まれていて、李首相の発言は、中国経済の先行きへの内外の懸念を取り除くねらいがあるとみられます。