ロシアが銀行資本増強計画の詳細公表、資本金250億ルーブル以上 | Reuters
ロシアのシルアノフ財務相は23日、銀行の資本増強計画の詳細を公表した。250億ルーブル以上の資本を有し主要産業に融資を行う銀行が1兆ルーブル(156億5000万ドル)の資本注入の対象となる。
ロシア当局は12月、金融システム上重要な銀行に対し公的資金で資本増強を支援する計画を明らかにしていた。今回公表した計画の詳細は、14日にメドベージェフ首相が示した概要にほぼ沿った内容だった。
財務相が電子メールで公表した声明によると、資本注入の対象となるのは1日時点の資本金が250億ルーブル以上の銀行で、「経済の優先分野」への融資を前年比で毎月1%以上増やす必要がある。1行に注入できる資金は資本金の25%までとなっている。
また銀行は公的資金の50%に相当する資本を自力で調達しなければならない。
声明によれば、資本注入を受けられる27行のリストは預金保険公社(DIA)の承認を経て政府に提出された。具体的な銀行名は明らかにしていない。