- 作者: 市川寛
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/01/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
Amazon.co.jp: 検事失格の kengenさんのレビュー
この書者は自己弁護にいそがしい。
独立した検察官としての責任については一言もない。
検察官となる以前に個人として独立できていない。
個人の良心の自由、独立した検察官としての良心の自由がない。
人は誰でもいつかは死ぬものだ。自己の良心を貫いて死ぬことを選択できないものか。
裁判官も同じ。
奴隷の国の検察官物語である。
理系弁護士の何でもノート 「検事失格」市川寛著(毎日新聞社)
タイトル通り,やらかした人なわけで,そういうやらかした法曹等の自伝は,これまでも結構あります。今回特徴的なのは,今までのそういう自伝の著者が大体刑事被告人だったりするのですが,今回の方はそうではないということでしょうかね。
ナチスドイツとか典型的な悪役の登場する映画などで,大ボスでなく一番嫌らしい感じのする中間管理職(収容所の少尉とか)にありがちな〜と言えばわかりやすいですかね。
他方,この方,今度は刑事弁護に燃えているようですが,いやあまた同じ轍を踏むようで怖いです。
まあそんな他人の心配は良いとして,この本を読んでいて私も自分の検察修習のときを思い出しました。