日本を初めて訪れるイギリスのウィリアム王子は２６日午後、羽田空港に到着しました。ウィリアム王子は東京都の舛添知事らと共に空港の船着き場から都が用意した船に乗り、臨海部にある２０２０年のオリンピック・パラリンピックの競技会場の予定地などを見学しました。一行が乗った船がレインボーブリッジをくぐると、東京消防庁の消防艇がオリンピックにちなんで５色の放水をして歓迎しました。
このあとウィリアム王子は中央区の浜離宮恩賜庭園を訪れ、日本の伝統的な庭園を散策したほか、園内の茶屋で、茶道裏千家の前の家元、千玄室さんがたてたお茶を楽しみました。茶の湯を体験したウィリアム王子は「気分が爽快になった」と話していたということです。
案内役を務めた東京都の舛添知事は「オリンピックのコスト削減の取り組みについて説明したところ、『必ず東京の大会は成功すると確信している』と言ってくれた。フランクな人柄で、開かれた王室を象徴する人だと感じた」と話していました。
ウィリアム王子は４日間の日程で日本に滞在し、横浜市にあるイギリス連邦戦死者墓地や東日本大震災からまもなく４年となる福島県や宮城県を訪れることにしています。
