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宇宙の成り立ちに迫る スイスの巨大実験装置 再稼働 NHKニュース

スイスにあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関に設置されている「大型ハドロン衝突型加速器」と呼ばれる実験装置は、おととしノーベル賞の受賞で注目された「ヒッグス粒子」の存在を確認する実験に使われましたが、その後、改良工事が行われていました。
この実験装置は、1周27キロの山手線とほぼ同じ規模の円形のトンネルの形をした巨大なもので、2つの陽子を光と同じくらいの速さで飛ばし、正面衝突させることで極めて高いエネルギーを生み出し、ビッグバン直後に匹敵する超高温の状態を再現します。
実験装置は5日、およそ2年に及ぶ工事を終え再稼働し、これまでのおよそ2倍に当たる13兆電子ボルトのエネルギーが生み出せるようになったということです。
今後、大幅に性能が向上したこの実験装置を使って、宇宙全体の4分の1を占めると言われながら直接観測することができていない「暗黒物質」や、ビッグバンのあとに消えた「反物質」などの研究が行われる予定で、宇宙の成り立ちを解明する手がかりになると考えられる新たな発見に結びつくのか注目されています。